伝票って何だろう?三伝票制について

伝票とは

取引が発生すると、仕訳帳に仕訳をするというのが基本です。
しかし、取引が多くなり仕訳を分担したいときに、1冊の仕訳帳を共有することは非常にやりづらいです。
そこで登場するのが伝票です。
伝票は、種類が複数あるので、取引の種類ごとに分担することができます。
ここでは、三伝票制について説明していきます。 三伝票制には、入金伝票出金伝票振替伝票の3種類があります。

入金伝票とは

入金伝票は、現金が増える取引の場合に使う伝票です。
したがって、借方には必ず現金がきます。

問題

ハル㈱は、1月10日に商品200円を売り上げ、代金は現金で受け取った。

仕訳だと、下記の通りになります。

借方科目金額貸方科目金額
現金200売上200

出金伝票とは

出金伝票は、現金が減る取引の場合に使う伝票です。
したがって、貸方には必ず現金がきます。

問題

ハル㈱は、1月15日に商品100円を仕入れ、代金は現金で支払った。

仕訳だと、下記の通りになります。

借方科目金額貸方科目金額
仕入100現金100

振替伝票とは

振替伝票は、現金取引以外の場合に使う伝票です。
通常の仕訳と同じ形になっています。

問題

ハル㈱は、1月20日に商品150円を仕入れ、代金は掛けとした。

仕訳だと、下記の通りになります。

借方科目金額貸方科目金額
仕入150買掛金150

一部現金取引とは

一部現金取引とは、現金取引とそれ以外の取引が混在しているものをいいます。
一部現金取引の起票方法には、取引を分解する方法と2つの取引があったとみなす方法があります。

問題

ハル㈱は、1月25日に商品150円を仕入れ、100円を現金で支払い50円は掛けとした。

取引を分解する方法

2つの取引があったとみなす方法

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